日. 5月 9th, 2021
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今年も例年通り、日本カーオブザイヤーが開催され、沢山の車種がノミネートされました。またカーオブザイヤーだけでなく各部門では部門賞を受賞しました。
2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤーは、スバルの新型レヴォーグが受賞するなど注目車種が多く受賞しましたね。 そんな中、パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤーはアルピナB3が受賞しました。

今回パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したアルピナB3は、2019年1月に発表された7代目となるBMW3シリーズ/G20がベースとなっています。

外装などは、3シリーズの外装にアルピナ専用のエアロパーツや特徴でもあるデコラインなどが組み合わされます。その為、一見すると3シリーズに見える。という方もいるかもしれません。

ホイールは、こちらもアルピナの特徴と言えるフィンタイプの専用アルミホイールとなります。その他スタビライザーやスプリングなどをはじめとした足回りの部品も変更されています。

さて、アルピナの中でも重要なのはエンジンです。これまでアルピナではBMWのスタンダードモデルのエンジンをチューニングし搭載してきました。
旧型(6代目3シリーズ/F30)ベースのアルピナB3はN55型と呼ばれるBMW製直列6気筒エンジンをアルピナが独自にチューニングして搭載していました。
新型B3での大きな特徴は、M3/M4に搭載予定のS58エンジンをベースとした直列6気筒エンジンに変更されたことです。M3/M4はBMW M社(BMW子会社)が3シリーズ/4シリーズをベースに走行性能を大幅に向上させ、レース車両のベースにもなる程の性能を誇るモデルです。実際にM4GT4と呼ばれるGT4規格のレース車両は市販車と同じS55エンジンを搭載し、世界中のレースで活躍しています。

今回のS58エンジンはS55エンジンの後継として、日本でも2021年春頃発表と言われている新型M3/M4が搭載する他、すでにデビューしているX3M/X4Mに搭載されているMの最新エンジンです。アルピナがこのMのエンジンをさらにチューニングし、フィーリングやスムーズさを高めています。G80型M3の本国モデルを参考に、エンジンスペックを確認すると、最高出力480PS/6250rpm、最大トルク550Nm/2650-6130rpmととてもパワフルなエンジンです。

対してアルピナB3では、最高出力462PS/5500-7000rpm、最大トルク700Nm/2500-4500となっています。最高出力自体は少し下がっているものの、ピークパワーはM3より少し早めに発生、またトルクは200Nmも増やした上でトルクは2500rpmからとM3よりも少し早くピークトルクを迎えます。トルクが太くより低回転で発生しますので市街地などのストップ&ゴーが多い走行シーンや、峠道などで加速と減速を繰り返すようなシーンでも余裕がある走りができそうですね。

日本ではサーキットでもないと真価を発揮できませんが、巡航最高速度は303km/h、0-100km/h加速は3.8秒とスポーツカー顔負けの性能を誇ります。

ちなみに、F82型M4 Competitionの0-100km/h加速が4秒ということなので、F82M4よりもB3の方が速い。ともいえそうですね。

そんなスポーツカー顔負けの性能を誇るアルピナB3ですが、ドライブトレーンはBMW xDriveをベースとした4WDシステムを採用しており一般路面では扱いやすいFRの特性を残しつつ、滑りやすい路面ではトルク配分を自動調整し4WDとしての安定性を発揮します。アルピナ社ではこの部分にも手を加え、よりFRよりのトルク配分として操縦性を高めているとのことです。

トランスミッションはDCTやマニュアルではなく、トルクコンバータ式のオートマチックトランスミッション、アルピナ・スイッチ・トロニックが用意されます。普段は通常のオートマチックとして、必要に応じてマニュアルモードを使うことで任意のギヤを選択して走ることが可能です。スイッチ・トロニックやxDriveの採用もあり、このようなハイパフォーマンスモデルでも、日常では普通の車として扱うことが可能です。

さて、性能面を離れて内装などをみてみましょう。一部オプション設定などもありますが、こちらも通常の3シリーズを超える高級感。またMのような緊張感・スポーティさではなく、高級サルーンとして明るさやゆったりとした印象のインテリアになっています。アルピナは性能だけでなくインテリアの作り込みにも拘っており、インテリアのカスタマイズについて、制限はないとされているほどです。最高級とも言われるラヴァリナ・レザーは、オプション価格168万円とコンパクトカーが買えてしまいそうな金額ですね。

さらに、ささやかながら主張するオシャレなアイテムが、ヘッドレストのロゴインサートです。メタルエンブレムや文字、ロゴ加工など、いくつかのパターンから選択できるそうです。

これだけの拘り装備と大幅な性能向上で基本価格は1078万円とM340i xDriveと大差ない価格。もちろん、M340i xDriveとは装備が異なりますので、同等の装備を装着するとあっという間に1300万円くらいになりますが、想定されるM3の価格帯とは近いものではないかと考えられます。

最大出力は少々劣りますが、サーキットに持ち込む等でなければ18PS差は誤差と言ってもいいですし、最大トルクが大幅に上がっていますので、市街地での扱いやすさはこちらの方が上かもしれませんね。

アルピナB3のベースとなった3シリーズ。実は2019−2020のカーオブザイヤーで、インポートカー部門の部門賞を受賞しています。

BMW3シリーズは日本だけでなく、世界中でも非常にセールスが好調なDセグメントセダンです。世界中の自動車メーカーから、「FRセダンのお手本」とまで言わせる程、その時代ごとの最新装備を備えFRセダンとしての完成度が非常に高い一台です。

パフォーマンスを重視していない320iや320dと言ったモデルでも軽快なドライビングとハンドリング、十分な加速性能を備えており日本の道路環境で利用するにも非常にマッチした一台となっています。

特に最新のG20型3シリーズでは、ボディ剛性なども大幅に高められており、よりしっかりしたハンドリングでドライバーのイメージしたラインをトレースできる他、サスペンションも改良されておりランフラットタイヤと組み合わせても突き上げ感が大きく減少するなど、乗り心地もよくなっています。

そのため、乗ってしまえば1クラス上の車種に乗っているかのような安定感や余裕を感じることができる一面も持ちつつ、走らせると3シリーズらしい軽快で素直なハンドリングを味わうことができます。

ご紹介したアルピナB3は、アルピナによるチューニングの効果が非常に大きく、またフォーカスされやすい一台ですが、ベースとなる3シリーズの素性の良さも大きく貢献しているのではないかと思う。そんな1台です。

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