日. 3月 26th, 2023

F90 暴落?

きっかけは、Studie BOB鈴木氏のブログでF90 M5の中古車価格が落ちているという話になります。
TotoBMWさんで販売されている2018年4月登録のF90 M5ですが、走行1万キロで1000万円を下回っています。
新車当時1700~1800万円程度だったと考えると半額近い値下がりとなります。

ディーラー販売車両で2年のBPSが含まれるので程度は非常に良い個体と判断できます。

さて、このブログは4シリーズ主体でしたので、あまりM5の価格には注目していなかったのですが、これは非常に衝撃的な記事でした。
ということで、過去に紹介してきた中古車の価格をみて、時間がたった今どれくらい推移しているか確認してみたいと思います。

F82 M4

M4の価格ですが、2019年6月2019年2月に中古車の紹介をしていましたのでそちらを参考にします。
まず2019年6月にご紹介したのは、下記の3台です。

モデル時期初年度登録走行距離価格
M4 / DCT前期2014年9月3000キロ¥6,380,000
M4 / DCT前期2015年2月20000キロ¥6,290,000
M4 / DCT前期2016年10月7000キロ¥6,980,000

では似たような個体を、メーカー直系ディーラーで探します。
早速見つかったのは2014年の個体です。

2014年で走行4000キロは珍しい。ただし購入時にはタイヤやバッテリー等全てリフレッシュしたいところ。
少し珍しいシルバーが価格が下がる理由になるか?
2016年モデルはまだまだ700万前後をキープ。1000キロはほぼ在庫?

2020年2月の調査結果は下記のとおりです。
全て同じ個体ではありませんので、一概にはいえないのですが近しい個体でこのような結果となりました。

モデル時期初年度登録走行距離価格前回との差額値下がり率
M4 / DCT前期2014年9月4000キロ¥6,280,000¥-100,0001.57%
M4 / DCT前期2015年5月19000キロ¥5,780,000¥-510,0008.11%
M4 / DCT前期2016年3月1000キロ¥6,870,000¥-110,0001.58%

さて、2019年2月には後期型コンペティションモデルをとりあげていましたのでこちらもみてみましょう。
と、言いたいのですが、残念ながらメーカー系で走行距離を合わせると近い個体はM4 CSか前期型となってしまいました。
コンペティションモデルは2018年の個体はありますが、1年の開きは大きいので比較はできませんでした。
ちなみに、M4の新車価格はオプションなどで変動するものの、前期M4だとおおよそ1100万円程度だったと想定できますので、5年経過して600万前後だと価値を維持できているのではないかと思います。

F36 GC

では気を取り直してF36グランクーペをみてみましょう。
こちらは2018年12月に記事を書いておりましたのでその情報を使います。
当時のデータはこちら。

モデル時期初年度登録走行距離価格
420i GC Msp前期2017年9月4000キロ¥4,380,000
420i GC Msp後期2017年9月5000キロ¥4,580,000
420i GC Msp後期2018年3月5000キロ¥4,420,000
420i GC Luxury後期2018年8月3000キロ¥4,850,000

それでは現在のデータをみていきましょう。こちらの4台

前期型としては良い価格を維持している?(車検費用も見込んだ額かも?)
革シートやMPPブレーキなどが加点対象になっているか?
オーソドックスな仕様でサンプルとしては良い。
こちらもオーソドックスな仕様。ただし非革シートでヒーター付きは少し珍しい。

これらのまとめは下記のような感じです。

モデル時期初年度登録走行距離価格前回との差額値下がり率
420i GC Msp前期2017年5000キロ¥3,780,000¥-600,00013.70%
420i GC Msp後期2017年9月9000キロ¥3,980,000¥-600,00013.10%
420i GC Msp後期2018年8月6000キロ¥3,810,000¥-1,040,00021.44%
420i GC Msp後期2018年10月2000キロ¥4,290,000¥-560,00011.55%

価格を決める要素の一つが走行距離ですが、この走行距離に少しばらつきはあるものの、M4比で値下がり率は大きいようですね。
売る時期の問題もありますので、一概には決められませんが、12ヶ月で60万の値下がりとすれば、月5万円程度価格が下がっていることにもなります。
仕様にもよりますが、おおよそ新車だと650万円程度で購入することになりますので、3年で半額近いと考えるとM4比では値下がり幅が大きいですし、バリューローンなどの組み方次第では最終回の金額が合わない可能性もありそうですね。

いかがでしたか?今回はM4とグランクーペで検証してみました。
もちろん、中古車価格が落ちてくると、中古車を買いやすくなるというメリットはありますが、新車で乗り継ぎたいユーザーにとってはメリットがなくなってしまいます。難しい問題ですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA