日. 3月 26th, 2023

d or i ?

BMWでは積極的にディーゼルエンジン車の導入を進めています。
Mもでるや、ハイパフォーマンスモデルとなればあまり気になりませんが、最近ではM40dなどのハイパフォーマンスなディーゼルも登場しており、ディーゼル=エコだけではなくなってきました。
さて、そんなディーゼルとガソリン、どちらを選ぶべきか色々な観点で見てみましょう。

Pros / Cons

まずみなさん誰でも思いつくことは、ディーゼル=軽油が安いということです。
2019年9月某日の東京のガソリン価格(平均)ですが、以下のような状況です。
・ハイオク ¥142.44-
・レギュラー¥131.54-
・軽油   ¥111.77-
一時期のように、軽油なら100円を切るということはないようですが、レギュラー比でおおよそ20円違います。
例えば、F30系3シリーズなどであれば、60Lの燃料タンクですので、50L給油時で考えれば¥1,000-違います。
月に4回(週に1度)給油する場合、¥4,000-/月の差が出ます。
これは大きいですね。

次に燃費です。
F31 320i/320d Touringを比較にします。
本当はG20を比較にしたいところですが、G20は320iが2WD、320dがxDriveとなるため、駆動方式も差が出るためF31で比較としました。
F31 320i Touring : 15.4km/L
F31 320d Touring : 21.4km/L
と、その差6kmほど違いがあります。
この燃費差を鵜呑みにした場合、かつ上記の燃料価格が一定だと仮定した場合(価格差が一定であれば実質的には同じです)、10000km走行時点で約40,000円ほど、ディーゼルの方が燃料が安かったという結果になります。
50,000キロ走行時で、約20万円の燃料代節約になっています。

さて、次の問題は価格差です。若干ですがディーゼルの方が高いのが一般的です。
F31 320i Touring Msport: ¥6,080,000-
F31 320d Touring Msport : ¥6,330,000-
ということで、ディーゼルの方が25万円高いという結果になりました。
先ほどの燃費による差を考えると、5万キロ以内では元が取れません。
ただし、63000キロになると、燃料代の差額が¥253,667となりました。
70000キロでは28万円となり、本体価格の差を埋めて3万円のプラスになりました。100,000キロでは40万円前後になってきますので、差し引き15万円のプラスです。

次にデメリット。
ガソリン車に比べて、エンジン自体の振動や音が大きく、アクセルレスポンスも鈍重というのが一般的なディーゼルの印象です。
ただし、実際には比べると違いがあるものの、大きく違わないというのが実際のところでしょうか。
もし、マフラーを交換したいなど、ドレスアップなどをしたい人の場合、ディーゼルはマフラー交換の選択肢がない又は少ないなどの制約もあります。
加えて、サーキット走行をするようなケースではメリットはありません。
ということで次の動画ですが

https://youtu.be/qOe3J0q2lh0
200km/h程度まではディーゼル優勢?

320i/320dの加速勝負をしたテスト動画です。途中ウインカーが点滅してますが、点滅速度で動画の早回しなどがないことは確認できるかと思います。
この動画のテスト環境がわかりませんので完全に鵜呑みにできませんが、事実であれば200km/hまではディーゼルの加速の方が良いように見えます。
新東名でも最大120km/hとなる日本では、加速性能もディーゼル優勢。ということですね。

意外な落とし穴

さて、ディーゼルは非常に優秀なように見えますが、意外な落とし穴も。
排ガス浄化装置は全ての車に装着されていますが、この排ガス浄化装置は、一定の条件下で機能する性質を持ちます。
ガソリン車などでも低速走行ばかり繰り返していると、マフラーからアンモニアのような匂いがすることがありますが、これは低速故に浄化装置が温まりきらず、不快な匂いが発生するケースです。
同様に、ディーゼルの浄化装置にもいくつかの装置がありますが、触媒だけで浄化するタイプだと走行時の温度でススを燃焼させるタイプがあります(詳細は割愛します)
この場合、短時間しか乗らない使い方だと、ススの燃焼が間に合わずススが溜まって不具合が起きるケースもあります。
そのため、例えば週に1度、1時間程度運転(できれば渋滞ではなくスムーズに流れる状況)があるというケースであれば問題ありませんが、そうでないと不具合に繋がる可能性もあります。

ということで最終結論ですが、ディーゼルは
・概ね70,000キロ以上走行するとガソリン車との価格差が埋まります。
・定期的に一定時間運転する環境にないとメンテナンスコストがかかるケースもあります。

みなさんならどちらを選びますか?

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