
G29とA90
しばらくブログ休業状態でした。すみません。
年度末で忙しかったという言い訳とさせてください(笑)
さて、そんな間にBMWからは様々な発表があり、Z4にM850iカブリオレ、X5に新型3シリーズも納車開始と色々なニュースが盛りだくさんになっています。
その中でもやはり注目度が高いのは、Z4の国内販売開始とスープラの価格ではないでしょうか?
トヨタ・スープラの先行受注が始まったことで注文書等からの価格がおおよそ明らかになる形で、様々なブログなどで取り上げられています。

価格一覧
さて、早速ですがZ4の公式価格とスープラの価格を比べてみましょう。
エンジン | G29/Z4 | 価格 | A90/Supra | 価格 |
B48 | Z4 sDrive20i | ¥5,660,000 | SZ | ¥4,900,000- |
B48 | Z4 sDrive20i Sport | ¥6,150,000 | ||
B48 | Z4 sDrive20i M Sport | ¥6,650,000 | SZ-R | ¥5,900,000- |
B58 | Z4 M40i | ¥8,350,000 | RZ | ¥6,900,000- |
一応こんなならびにしてみました。ただ、Z4に関してはB48モデルは全て197PSとなっており、中間に相当する250馬力台の設定はありません。
スープラSZ-Rはこの250馬力台のB48という話ですので、少し状況が異なりますが、全体的にスープラの方が100万〜150万円安い価格設定です。

価格の妥当性?
以前のブログにて、クーペモデルとオープンモデルで比較した際に、そもそも100万前後の価格差はある。という記事を書きました。
これは、4シリーズのクーペとカブリオレを比較した場合の価格差でした。
今回、Z4はソフトトップになりましたので、この価格差は必ずしも当てはめられない部分がありますが、実際にはそれに近い価格差となったと言えます。

もう一つの理由
G29 Z4は当然ながらBMWの最新モデルとしてシフトノブやスイッチ周り、ステアリング周りなど、最新モデルのG20 3シリーズや、M850iとも一部共通部品と思われる新しいものを採用しています。ナビのディスプレイも非常に大きくなっている他、BMWの最新テクノロジーが盛り込まれています。

反してA90スープラはというと、残念ながらそのスイッチ周りやナビ周りなど、全てF系のBMWで使われていたものの流用と言わざるを得ません。
特に、F系の車種にお乗りの方なら馴染み深いナビのコントローラ周りや、ステアリングスイッチ周りです。
さらに、ステアリングスイッチはMスポーツ用のステアリングではなく、ラグジュアリーなどに使われていたステアリングのスイッチと同等と思われます。
TV番組でエンジン始動時の映像などもみましたが、始動時の音など、そのままF系BMWと同じでした。

これらの事を考えると、内装部品などを少し簡素化または旧モデルの部品を使う事でコストダウンを図り、価格を抑えたものではないかと考えられます。
とは言え、エンジンはBMWが作るB48/B58エンジン搭載ですし、Z4同様にニュルでラップを刻んでセッティングされた一台ですので、走りの性能自体がそれによって落ちるわけではありません。
走りを求めていくのであれば、より安価なスープラでも良いかもしれませんが、BMWの最新装備も含めて欲しいという場合は、Z4に軍配があがりますね。