週末はマカオグランプリが開催されていました。様々なレースが行われたこのレースですが、やはり注目はFIA GT World Cup.
BMWからは、ArtCarとして真っ黒の18号車をはじめ、4台が参戦。
ArtCarには、茂木でDTMデモランも務め、またStudieのサードドライバーとしても活躍した、ワークスドライバー Augusto Farfus選手。チームはBMW Team Schnitzerからの参戦。
90/91号車は、Team AAIからの参戦で、Chaz Mostert選手とMarco Wittmann選手
Chaz選手はオーストラリアの選手で、主にオーストラリアのレースで活躍しているようですね。日本では少し馴染みがありません。Marco Wittmann選手は、2016年のDTMチャンピオン。日本では同じく馴染みがありませんが、BMWのドライバーとしては有名な選手ですね。
#99はニュル24時間レースでもおなじみの、ROWE RacingからTom Blomqvist選手。Tom選手もDTM/Blancpain GTとBMWのレースでは有名な選手です。
では早速こちらから。
マカオグランプリは、予選もレース形式で実施されます。
この予選レースでまさかのアクシデント。
50号車のメルセデスがコーナーでクラッシュ。直後を走っていたメルセデスはうまく避けたもの、911号車のポルシェはこれに大きく突っ込む形でクラッシュ。道を塞いでしまった二台に突っ込む形で12台によるクラッシュ。
残ったのはこのクラッシュの前に抜けたアウグスト選手を含む4台。また後方スタートだった4台となりました。
Team AAIの90/91号車とROWE Racingの99号車の3台がこの多重事故に巻き込まれる事に。
結果として、99号車は修理ができないレベルの損傷ということで、予選でレースを終える事となってしまいました。
このクラッシュ、もっとも車両コストが高いのはフェラーリと言われていますが、12台が巻き込まれ総額では10億円を超える損害額と言えるでしょう。
スパ24時間の、GSRのクラッシュも衝撃的でしたが、こちらも非常に衝撃的なクラッシュでした。
クラッシュの原因ですが、曰く、50号車のメルセデスは直前のコーナーでウォールにヒットしたようで、ステアリングが効かない状態でクラッシュ。ブランインドコーナーで見えなかった911号車が突っ込んだのが主たる要因のようです。
さて、日曜日のレースは、Augusto選手のキレのある走りで、スタートは快調でしたが、市街地に入るコーナーで888号車に追突されてしまい3番手に。またこれによりトランクパネルが外れかかってしまい、オレンジディスクとなりピットインを余儀なくされました。しかし、セーフティカーのタイミングだったこともあり、非常に速い追い上げで90/91号車を追い越し、4位フィニッシュとなりました。
スプリントレースということもあり、非常に見応えのあるレースでした。
しかしやはりコースの狭さに対し、GT3車両が大きすぎるようにも感じます。軽く横幅2mと言われるGT3車両ですので、クラッシュのリスクも大きく厳しいレースのようにも感じました。決勝18周ですが、オーバーテイクポイントが少ないので難しいレースですね。